かきました。

大場綾です。絵を描き、文を書きます。仕事の絵・展示のお知らせなど。

*グループ展に参加します* 「PREQUEL*SEQUEL はじまり*そのあと」

 

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PREQUEL*SEQUEL はじまり*そのあと」 

ギャラリーDAZZLE

2015年07月21日(火)~ 2015年07月26日(日)
12:00~19:00 (最終日17:00まで)

大場綾 コンドウカヨ サトウコウタ タナカマユミ 松井晴美

PREQUELとは前日譚、SEQUELは後日譚のこと。
報われなかった登場人物をハッピーエンドに導いたり、話の発端を描いたり、映画や昔話、物語の前日譚と後日譚をイメージし表出させるイラストレーションの世界。

「ルームメイト:Single White Female」ヘディ はじまりとその後
カリオストロの城クラリス その後、「桐島、部活やめるってよ」沙奈 その後、「オズの魔法使い」その後 他

 

 

私は映画「桐島、部活やめるってよ」の沙奈のその後をやります。

日本映画史上、いや映画史上もっともイヤな人物ではないのか。ぐらいのインパクトだった。

この子のことだけ、観た後に何度でも思い出した。

演じた松岡茉優は「いいところが一つもない子にしたかった」という。松岡茉優の演技力でそれやられたら、もう。

見た目だけで人をランク付けしてふるいにかけて。(原作の宏樹のモノローグより)

下と見れば嘲笑って。上には媚びて。

上にいる自分が大好きで。

映画終盤の屋上シーンで登場人物の葛藤やら軋轢やらが一気に炸裂する爽快さは大したものだが、そこで唯一問題から解き放たれないまま取り残されたのが沙奈という気がした。(※友弘というのもいるが、こいつは問題の姿さえあいまいなところが気の毒。とか言って、登場人物の中で自分はこの友弘に一番似ているのではないかなどとも思う)

そういう沙奈を、イヤすぎて消化できなくて忘れられない。

この展示の話をいただいたとき、「沙奈だ!」と思った。

私は沙奈を消化しよう。このささくれを取り除こう。

私にとって納得の行く沙奈のその後はどんなものだろう。

ということで、今噛み砕いているところです。

沙奈にとってのハッピーエンドと私にとってのハッピーエンドはきっと違うので、難しい。

 

ところで私は女子高育ちなので共学に対するあこがれがたいそう大きかったのですが(共学行ってたら人生もう少し違ったぐらい思っていた)、この映画で吹っ飛びました。

共学大変。生存競争が。ムリムリ。

 

ということで、どうぞよろしくお願いいたします。

 

 

在廊(予定)

21日(火) 18時30分以降

25(土),26(日) 終日(?)